『戒厳令下の文学―台湾作家・陳映真文集』(せりか書房)出版記念シンポジウム
7月23日(土) 午後1時~(12時半開場)
@明治大学和泉キャンパス メディア棟7階M701番教室
総合司会:池上善彦(元『現代思想』編集長)
第一部 「陳映真の仕事をどう受け止めるのか?
スピーカー:趙剛(台湾・東海大学教員/哲学・政治思想)
コメンテイター:丸川哲史(明治大学教員/東アジア文化論)
スピーカー:間ふさ子(福岡大学教員/現代中国文学)
コメンテイター:松永正義(一橋大学名誉教授/台湾文学)
第二部 「陳映真との出会い、あるいはその触発から」
発言予定者:(1)桜井大造(テント劇団「野戦之月」)
(2)その他交渉中
総括討論(オープン形式)
~終了予定時刻午後6時(午後6時半より祝賀会)
主宰:MAT東京(「アジア現代思想計画」東京)+明治大学・丸川研究室
(※コメンテイター、発言予定者には変更の可能性もあります。)
陳映真プロフィール:
本名は陳永善、また別のペンネームとして許南村がある。台北県鶯歌鎮の人。1937年台湾竹南に生まれ、淡江文理学院英文科を卒業する。中学の英語教師、また多国籍企業の社員として働いたこともあった。1959年に第一作目の小説『麺攤(麺屋台)』を発表、またその後に『我的弟弟康雄(私の弟康雄)』、『故郷』
などの小説を発表。1968年「マルクス・レーニン共産主義、魯迅など左翼の書籍、及び共産党宣言などを読む読書グループを組織した」などの罪名により逮捕され、緑島に送られるも、1975年には特赦により釈放される。入獄期間に「自身が歩んできた生き方に真剣な反省を行い、現実社会への深い認識を養い、一人の小市民知識人から国と民を憂うる愛国的知識人へと歩み始める」。1977年、郷土文学論争に加わる。1983年、米国に赴き、アイオワ大学「国際創作プログラム」に参加する。1985年、雑誌『人間』を創刊し、社会的責任感、また社会への公平と正義を唱道する左翼の立場から一世代の若者に影響を与えた。