日本台湾学会 会員各位
2025年10月11日(土)14時より早稲田大学において、
本年2月に藤原書店から刊行された『台湾の歴史 大全-基礎から研究へのレファレンス』の出版記念ワークショップを開催いたします。『台湾の歴史 大全』は、先史時代から現代までの全史を対象とし、台湾史及び関連する学際領域の65人の執筆者が結集して編んだ、台湾の歴史の基本的な文献であり、副題にあるとおり、歴史・地域研究の基礎知識から研究入門にいたる総合的なレファレンス・ブックを目指して編集されました。
第一部の記念講演では、「「知の媒介者」としての後藤新平-『台湾の歴史 大全』の刊行に寄せて-」と題して、春山明哲氏が(1)本書刊行にいたる三つの「知の源泉」 (フランスの百科全書、アメリカのレファレンス・サービス、日本の台湾研究) (2)到達点と課題(「中華民国」とは、原住民の歴史叙述とは、台湾留学生の残したものはなにか、など)(3) 「知の媒介者」としての後藤新平―台湾史研究の思想と方法についての方法序説-、等を語る予定です。第二部の合評会では、3名の編者からのコメントと講演への質疑を皮切りに、本書の共著者および会場の参加者による自由討論の場を設け、執筆の苦心や本書全体への感想、今後の教育・研究・各種の社会的な実務現場での利用・活用の方法などを、総合的具体的に議論する予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
『台湾の歴史 大全-基礎から研究へのレファレンス』出版記念ワークショップ
日時:2025年10月11日(土)14:00-16:30
場所:早稲田大学3号館305教室(使用教室は予定。変更があるばあい、当日、3号館1階の掲示にてご案内いたします。)
司会:川上桃子(神奈川大学)
記念講演:春山明哲(早稲田大学台湾研究所招聘研究員、日本台湾学会名誉理事長)
言語:日本語
備考:事前申込不要・参加無料・オンラインなし
主催:早稲田大学社会科学総合学術院先端科学研究所台湾研究所・日本台湾学会
定例研究会(関東)
問い合わせ:m-kawakami [at] kanagawa-u.ac.jp ([at]→@)
【プログラム】
第一部 14:00~15:20 記念講演 春山明哲(早稲田大学台湾研究所招聘研究員、
日本台湾学会名誉理事長)
「『知の媒介者』としての後藤新平-『台湾の歴史 大全』の刊行に寄せて-」
第二部 15:30~16:30 合評会
・編者からのコメント、質疑応答 松田康博(東京大学)、松金公正(宇都宮大学)、川上桃子
・総合討論